逆説のスタートアップ思考、の逆説、の巻
昨晩あたりからスタートアップ(笑)界隈で盛んにシェアされておりましたが、共感できる部分も多いけど疑問符の付くものも多かったので備忘録程度に書く。
要約すると、「大企業が参入できない(スケールしない)」、「新規性が高くボラティリティが高い」エリアにおいて、「卓越した1機能」と「ユーザーに寄り添うこと」によって「一部の熱狂的なユーザーをロック」しましょう、といったお話。
共感出来たのは、シンプルに考えること、基本的なことは知っておこうねという部分。
で、豚マンが思ったのは下記のあたりなのであります。
- 掲載ケースがブラックスワン過ぎない?
- そもそも成功の定義って何じゃらほい?
- 大企業の新規事業の成功例=大量の資金投下って前提じゃね?(少額のケースもあるよ
- あと、革新性を説くのに過去のケースからのエッセンスって結局旧来型じゃね?(論理性の担保には要るのだろうが)
友達とチャットしてて思った(パクった)のが、成功事例についても下記のあたりと思われるわけであります。
- そもそもUBERって「自動車産業の」ディスラプトとかじゃなくて「タクシー業界」のディスラプトじゃないの?
- 欧米やインドなどでのフードテックなるものは詰まるところ、必要なコンビニ等の流通網並びにサービス産業自体が低レベル過ぎるだけじゃないの?
代替案なき批判は不毛なので僕的にいいなと思うサービスを列挙する。
①エラン
→所謂プラットフォームを志向して作ったのではなく「結果としてそうなった」ケース。結局「決済」と「めんどくさい事」がユーザーロックの基本だよねと痛感させられる。過去5年の売上利益がCAGR20%越えるのも頷ける。
②Planet Fitness
→ファウンダーの「15%のフィットネス愛好家」ではなく引き算の観点から作った、「怠け者にもやさしいジム」という視点が秀逸。よくよく考えれば分かること、バカげていることを徹底するという点で凄い。あとは、「休眠会員を大量につくる」というのが一番衝撃を受けた。日本にも作って欲しい。
お後が宜しいようで。