コーポレートガバナンスについて

どうも。スナック大好きおじさんです。

今日はちょっと真面目なテーマを身近に分解してみる。

何か不祥事があると「ガバナンス!ガバナンス!」とおばかな方面の方々が殊更に声をあげたがる世の中ですが、そもそもガバナンスって事後対応ではなく予防の施策であることをそのあたりの人は分かってなさそう。

で、問題の本懐は不祥事が起きたことではなく、仕組が機能不全に陥ったこと。

失敗の本質でも語られている下記のあたり。

【『失敗の本質』が指摘した失敗要因】
●空気の支配(戦略上の失敗要因の1つ)
●人的ネットワーク偏重の組織構造(組織上の失敗要因の1つ)

ウェットな組織文化は居心地はいいが言葉狩りのリスクもある諸刃の刃。

社外取締役はもちろんビジネスを理解すべきですが、社内の事情を理解しない方がいいと思います。後継候補について、指名委に十分説明する責任が社長にはあります。合理的に説明できなかったら、当然アウトです。『なんとなくこの人がいいい』では通用しない。選択のプロセスをクリアにすべきです」 

 このあたりは役職者の人事でも言えますな。

まともな会社はまともな人事があるが、そうでない会社はこの部分に致命的な欠陥が多いケースが多いように感じる。

成果が単一指標だったりすると、独善的な仕事する人が上に行きやすく、そういう人がマネジメントを行おうものなら組織は崩壊する。(現に結構多い)

例えばプレイヤーとして能力があるのは良い事。しかしながら、それとマネジメント能力が同じかというと相関はほぼない。前者が個人戦なのに対し、後者はチーム戦、寧ろ自分より優秀な人を育てたかどうかが成果指標になるので時間も手間も近視眼的には不可能。

このあたりが出来るかどうかってのは、組織文化ひいては創業者が「降りているか」とも結構関係がありそうな気がする。

という浅ーい考察ですが、なにとぞなにとぞ。